MVPをお迎えして講演会を開催しました

2016年4月16日ゆうMUG定例会報告

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去る2016年4月16日(土)、今年4回目となるゆうMUG定例会では、本拠地である多摩市永山公民館・和室に帝国軍MVPをお迎えし、貴重なご講演をいただきました。

  • 日時 2016年4月16日(土) 15時〜17時
  • 場所 多摩市永山公民館 和室

予定の1時間半を上回り、会場の撤収期限ぎりぎりまで熱いトークを繰り広げて頂きました。参加者の反応もバツグンで、その真剣なまなざしには講師の木澤さんも喜んで頂けたようです。

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マイクロソフトMVPとは

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既にお知らせしているとおり、マイクロソフトMVP、かつポッドキャスト「WoodStreamのデジタル生活」キャスターとしてもご活躍中の木澤朋和さんをお招きしてご講演いただきました。

マイクロソフトMVP」という名前からは、同社の従業員として勤務されている方という印象を受けますね。実際には、特に同社との雇用関係などはなく(秘密保持契約はあるそうですが)、あくまでマイクロソフトの広報活動やイメージアップ、同社技術の普及に努めた方々に贈られる呼称なんだそうです。「マイクロソフト エバンジェリスト」という方々もおられるのですが、こちらは社員として対外的な普及活動に勤しまれる方の役職名だとのことで、似た名前ではありますが全く異なる立場のようです。

日本には木澤さんを含め245名のマイクロソフトMVPがおり、分野に応じていくつかに細分化されているとのこと。木澤さんは正式には “Microsoft MVP for Windows and Devices for IT” という肩書きをお持ちで、他にも開発、ITPro、Officeといった分野があるのだそうです。

iOSの本は売れる

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かつポッドキャスト「WoodStreamのデジタル生活」の他にも積極的に執筆・広報活動されており、マイクロソフトの公式動画配信サイト「Channel 9」に日本人として始めて参加されたり、勉強会「.NETラボ」を毎月第4土曜日に開催されたりしているとのこと。

写真家としても側面もお持ちで、Amazonにて「横浜みなとみらいフォトブック」という写真集を出版されています。なんと、iOSの解説書「iPhoneえっ!こんな使い方があったの!? iPhoneの小技」という本も出されています。

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どうしてiOS??という疑問をみな感じると思いますが、その答えは「売れるから」だそうで、実はその柔軟な発想の裏には苦難の歴史があったのでした。

苦難の歴史

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今でこそ日本におけるマイクロソフト文化の顔となった木澤さんですが、その過去には苦難に満ちた涙と笑いの(!)歴史がありました。マイナーマシンを渡り歩き、いいアプリを作っても使われず報われず、傷心のまま荒野をさまよう木澤さんの前に現れたのがWindows 3.0 with MMEという新しいOSでした。

その後、メーカー固有のハードウェアからDOS/Vへの転換、Windos 3.1、2000へのアップデートなどの影響を受け、ついにダークサイドへと転落(本人談)。そしてその後のご活躍は皆様よくご存じの通りです。

開かれたマイクロソフトへ

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ご紹介いただいたマイクロソフトの現状を一言で表現すると「開かれたマイクロソフトへ」ということになるでしょうか。ビル・ゲイツ、バルマー時代に「帝国」と言われた姿は既に過去のもので、新CEOサティア・ナデラの元でオープン化へと邁進中。各種オープンソースプロジェクトへの貢献、ツールの提供を進めていくと共に、公開リポジトリとしてgithubを一部採用。今では、一部専門家の間でWindowsそのものがオープン化されるのではないかとの観測がささやかれる状態だとか。

iOSとの連携強化も

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iOSとの連携も急速に進んでおり、既存のOfficeアプリを始めとする多くのツールが既にApp Storeで公開中です。また、iOS / Android / Windows用のアプリを開発するための共同プラットフォームであるXamarinを買収し、無償で提供開始しているとのこと。まだまだ現状ではプラットフォームごとの難しさも残っており、気軽にクロスプラットフォームというわけには行かないそうですが、根本的に見直したり、新たに設計から始めるアプリであれば面白い選択肢になりそうです。

面白いツールが目白押し

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その他、Web標準の一翼を担うことが期待されるEdge、Siriライクな音声インターフェースであるCortanaなどの新しいツールに加え、以前から定評のあるマウスなどのハードウェア、そして今やWindowsマシンの定番となったSurfaceシリーズなど、古いイメージを打ち破る新しい製品が続々と登場しています。また先日はWindows上で動作するUbuntu Linux互換サブシステム、およびその上で動作するBashシェルの発表もあり、IT開発用のマシンとして大きな地位を築きつつあるMacBookシリーズに対抗する基盤を整えてきたようです。

Windows Mobile復権へ

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格安SIMによりキャリア依存性が低くなってきた日本のモバイル市場に再参入を果たしたWindows Phone。各種アダプタ経由で大型ディスプレイと接続することでPC同様に使うことができるという技術「Continuum」は、特に日本のビジネスユースに強いWindows系ならではの位置を占める可能性が十分に期待できそうです。

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一見、単なるヘッドマウントディスプレイに見える「Holo Lens」は、実はWindows Phoneと同じく立派なコンピュータ。32bitプロセッサに2GBメモリという貧弱なスペックではありますが、外部に依存せずに独立して動作できるという強みもあり、今後が期待されますね。今のところ日本への展開は未定とのことですが、幅広く簡単に入手できるようになれば大きな話題となること間違いなさそうです。

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一方で値段もサイズも超弩級のSurfaceマシン「Surface Hub」も用意されていて、こちらは企業の会議室などで遠隔コミュニケーションに使われるとか。海外では大きな話題となった(なってしまった?)人工知能の分野では、「女子高生りんな」を始めとする「感情」を取り扱う技術を新たに加え、元々の強みである生産性向上と組み合わせることにより大きな効果を生み出していく計画だそうです。

あっという間の2時間でした

こんな感じの超盛りだくさんな内容で、予定の1時間半を軽くオーバー。最後は会場の撤収に間に合わせるため駆け足になってしまったのは残念でした。

ここで紹介していない話題も実はたくさんありますので、木澤さんのお話、今後もどこかで聴くことができる機会がありましたら、皆さんぜひご参加をお勧めします。直接聴くからこそ得られるものがたくさんあると思います。

最後に、当日見せて頂いたスライドをご本人に許可のもと公開させていただきます。ぜひお楽しみ下さい。


今後にも乞うご期待

ゆうMUGでは今後も講演会を実施していきます。情報はこのサイトで随時発信していきますので、定期的なチェックをよろしくお願いします。